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【レポート】第1回「海上保安の日」俳句コンテスト

 昭和23年5月の創設以来、約70年という長きにわたって日本の海の平和と安全を守ってきた海上保安庁。同庁では、その創設を記念し、初代長官である大久保武雄氏が庁舎屋上に海上保安庁の旗である〝庁旗〟を初めて掲揚した5月12日を「海上保安の日」と定めている。令和という新しい時代を迎える中、大久保長官が俳人(俳号:橙青(とうせい))であったことにちなんで、同日に第一回「海上保安の日」俳句コンテストが開催された(主催:(公財)海上保安協会、後援:海上保安庁、協賛:㈱文學の森、㈱東京四季出版)。

 コンテストでは応募部門を一般と高校生以下の部の二つに、また応募期間を令和元年12月12日から翌年3月12日までの3カ月としたところ、全体で5792句(一般:5314句、高校生以下:478句)の投句があり、これを大久保白村氏(審査委員長:(公社)日本伝統俳句協会顧問)をはじめとする10名の選者が選考。先日の「海上保安の日」に大賞各部門3句、特選各部門6句、佳作35句(一般の部:15句、高校生以下の部:20句)が発表された。

 応募に際しては、〝2句一組(何組でも応募可)〟、〝2句のうち1句は「海上保安の日(海保の日)」を季語として詠む〟といった要項のある中、海や夏、そして海上保安などを連想させる個性豊かな作品が並んだ。

 以下に代表し、各部門の大賞句を掲載させていただく。



            
一般の部 大賞3句

〇橙青賞(初代海上保安庁長官 大久保武雄俳号)
 「防人の 妻恋ふ歌や 海保の日」 
  栃木県 平岡 丈子 氏

〇海上保安庁長官賞
 「脈々と 正義仁愛 海保の日」 
  北海道 古田 勇 氏

〇海上保安協会会長賞
 「甲板の 風も夏めく 海保の日」 
  埼玉県 太田 野風 氏


高校生以下の部 大賞3句

〇橙青賞(初代海上保安庁長官 大久保武雄俳号)
 「かいほの日 ロシアではたらく お父さん」 
  北海道 庭田 健吾 氏

〇海上保安庁長官賞
 「まもってね にほんのうみを かいほのひ」 
  青森県 別宮 志郎 氏

〇海上保安協会会長賞
 「夏の夜に 祝う海上 保安の日」 
  兵庫県 播磨 颯太 氏

*詳細については海上保安協会ホームページ(https://www.jcga.or.jp/)を参照。